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映画やドラマやアニメとかを観て思ったことヽ( ´ー`)ノ

SHORT PEACE/大友克洋監督他

旅人が夜雨を避けて寄った祠で数々の捨て物達に出会い…、幼馴染みのお若とたつ吉がお若の結婚が迫る夜に起きたが火事で…、異形の者が蹂躙する田舎村に最後に残った娘が白い熊と出会い異形の者と対峙する…、戦争で崩壊した都市に残る兵器を破壊する仕事をする男達は…という感じの過去未来の日本を舞台にした短編集。四編の監督は、九十九/森田修平、火要鎮/大友克洋、GAMBO/安藤裕章、武器よさらば/大友克洋。どの作品も力が入った短編アニメなので、ダレずに観られて良かった。火要鎮はどこかで予告編を観た気がするが、大友克洋作品だったからだろうか。火の躍動感と恐怖が伝わる演出。GAMBOは孕まされネタや格闘の血飛沫等があってグロいんだけど、途中から異形者と熊のプロレス格闘技だとの解説を聞いて納得。武器よさらばは人類不在の地に人類を守る(?)戦争をする兵器だけが残る皮肉がきいた作品。

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バンダイビジュアル
2014-01-16

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幼女戦記/上村泰監督

魔法が存在する世界、強大な軍事力で周辺国を制圧する帝国軍にターニャ・デグレチャフ少佐という高い魔法力を持つ少女がいた、彼女の前世は日本のサラリーマンでリストラの逆恨みを受け命を落とした、神はサラリーマンの無信仰さを嘆き、翻意させる為にターニャへ転生させたのだが…という感じの物語。10歳前後の少女ターニャが軍隊を率い戦い勝利する…という絵面はとても面白い。そしてターニャは有能ではあるけれど、彼女の望むままに物事が進まないのも面白い。…と、面白いんだけど、今一つハマり込めなかったのは何故だろうか。私が幼女に興味がないからかしら(しかもターニャは外見が幼女なだけで中身はサラリーマンのおっさんだしさ…。つまり可愛くないってことだが…)。もしくは戦況の全体像がよく分からないからか。ターニャ達の帝国がどこへ向かって、どう決着しようとするのか今回の12話ではよく分からなかった。20世紀初頭の欧州の大戦をモデルにしているとはいえ略称が飛び交って今一つ戦況が見えづらい。最終回で、えー終わらないのー!と、つい声を上げてしまったものね。続編もあり得るラストだったけど、果たして第二期はあるのかなー。

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KADOKAWA メディアファクトリー
2017-05-24

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ズートピア/バイロン・ハワード&リッチ・ムーア監督

警察学校を主席で卒業し幼い頃から憧れていた警察官になったウサギのジュディ、期待を胸に様々な動物達が暮らす都会ズートピアで勤務することになったのだが彼女に与えられたのは駐車禁止取締り係、一方、ズートピアでは肉食動物だけが数十人も行方不明になる事件が起きており…という感じで始まる物語。真っ正面から多様性を扱った作品。ここまでメッセージ性が前面に出ていると思わず少々驚いてしまった。肉食動物がマジョリティとして存在する中で、マイノリティとして存在する様々な動物達。草食動物に限らず、偏見故に心を曲げてしまったニックや、虐げられた副市長も含まれる。彼らが夫々の立場で考え行動して、結果、大きな事件になっていく。人間社会で起きていることを、愛らしい動物キャラを使って描くことでオブラートに包みつつもストレートに表現している。そういう表現の加減が絶妙。生物に画一性など存在しないという当たり前のことなんだけど、動物を使うと非常に分かり易いし納得し易い。若年層の学校で教材にして欲しいくらい。さすがディズニー作品。機会があったら、もう一度見直してみたい。

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ウォルト・ディズニー・ジャパン株式会社
2016-08-24

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ACCA13区監察課/夏目真悟監督

13の自治区から成るドーワー王国、嘗て起きたクーデターの影響で作られた行政機関を統括する民間組織ACCA、その監察課に勤めるジーンは監察課の廃止が噂される中で各地区の視察に赴くことになっていたが…という感じで始まる物語。一話を観た段階で面白そうな予感がしたのだが、予感通り初回から最終話まで隙なく面白い作品だった。全体的にお洒落な雰囲気なんだけど嫌味な感じがしない。格好良い人が格好良く描かれている作品は素敵。そういう人が一人じゃなくて複数いるなら尚更素敵。ジーンもモーヴもニーノもみんな格好良い。それから物語は全体を通して陰謀絡みのサスペンス的な要素があるのだけれど、それも最後の段階で綺麗にケリを付けられている所が見事。辻褄合わせじゃない冒頭から練られた構成で、それが上手くハマっていて気持ちがいい。こういう潔い物語は大好き。

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バンダイビジュアル
2017-08-29

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鬼平/宮繁之監督

江戸で火付盗賊改方長官として辣腕を振るう長谷川平蔵、彼が治安を守る市中で血頭の丹兵衛と名乗る賊が窃盗殺人を繰り返していた、そんな折、牢獄に捕われていた粂八という男が丹兵衛は偽物だと語り始めるのだが…という感じで始まる物語。鬼平絡みの作品を観るのは初めて。いやー、平さん格好良すぎる。味方になる登場人物達は平蔵の魅力に参ってしまうみたいだけど、これだけ胆力と実力ある人間を前にしたら至極当然だと思える。短編からなるシリーズだったのだけど、一番好きなのは、六話の「盗法秘伝」。盗賊である善八の思いを平さんが汲み取っていかしてやる所がいい。他には一話「血頭の丹兵衛」と四話「血闘」も好きだな。あと平蔵役の堀内賢雄氏の声も力が入り過ぎてなくて良い。堀内さんの声は本当に素敵。

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ビクターエンタテインメント
2017-02-22

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起終点駅 ターミナル/篠原哲雄監督

地方裁判所判事の鷲田は覚醒剤事件の裁判で昔恋人だった女性と再会し想いを再燃させるが彼女は鷲田の目前で自殺する、それから25年、鷲田は判事を辞め妻子とも離れ弁護士として孤独に暮らしていたが、ある事件で昔の恋人の面影を持った女性が現れ…という感じの物語。鑑賞中、何でこの作品を観ようと思ったのか全然分からなかったのだけどエンドロールで監督名が出て、あぁ篠哲作品だからか!と納得。うーん、だけど、観なくても良かったかも。篠哲作品らしく相変わらず静かで丁寧な作りの作品。なんだけど、心に枷を付けた中年男性の再生の話となると今一つ興味が持てない。しかも心の枷になった女性も、心の枷を外す女性も、鷲田にどういう影響をどれだけ与えているのかがよく分からない。関係性が曖昧に見える。だから鷲田が変化する理由が分からず…、つまり映画の根本を掴めないまま話が終わっていくという消化不良感。それから登場人物が人間の行動を男女の性差で解釈する考え方が嫌。鷲田が"女は男と違ってー"とか言う度に、それは個人の特性の問題では…と突っ込みたくなってしまった。

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TOEI COMPANY,LTD.(TOE)(D)
2016-05-11
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DRAGON ドラゴン/インダル・ドジェンドゥバヴ監督

公爵令嬢のミアは許嫁との結婚の儀式の途中でドラゴンに攫われる、洞穴に捕われたミアに岩の隙間から話し掛けてくる声があった、名のない声の主にミアはアルマンと名を授ける、アルマンは美しい人間の姿をしていたが実は己の力を制御できないドラゴンで…という感じの話。ロシア発のファンタジーロマンス。何となく気になって観てみたが当たりだった。物語はラブロマンスの王道という感じではあるだけど、だからこそ破綻なく安心して観ていられる。生贄と攫った側が心を通わせたり、互いに触れられないとか、苦悩と別離と決断とか…。嗚呼、王道設定だらけで逆に楽しくなってしまう。主演二人(マリヤ・ポエザエヴァとマトヴェイ・ルィコフ)は美男美女で大変美麗。映像はCGを多用しているけれど迫力あってチープさが殆どない。ロシア系民族の村設定も特徴あっていいアクセント。ロシア映画は馴染みがないけれど、こんなに面白い映画が作れるのかーと感心しきり。

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リリーのすべて/トム・フーパー監督

画家同士の夫婦アイナーとゲルダ、ある日ゲルダは絵画モデルが遅刻したことを理由にアイナーに代理を頼む、ストッキングやシューズやドレスを纏ったアイナーは今まで味わったことのない充足感を得て自身の中にある女性性に気づくのだが…という感じで始まる物語。自分の意志を貫き通そうという姿勢は一見我儘に見えてしまいがち。本作はなぜか主役のアイナーの内面の変化と苦悩を見せない作りにしているので、彼の行動に共感も同情もしづらい。だからアイナーに翻弄されつつも献身的に支えるゲルダに関心が向いてしまう。本作のゲルダは当時としては理不尽とも思える現実を寛容に受け入れた上、アイナーを無償の愛で支え続ける。リリーが自分にはゲルダの愛を受ける資格がない…というような台詞があって、部外者の私は全くその通りだと思ったんだけど、ゲルダにとってはアイナーは愛を捧げ続ける価値があると決めた存在だったのだろうかね。喜びも哀しみも全て包み込む聖母みたいな存在。ゲルダの心情を思うと涙が出て仕方ないけれど、正直リリーはどうでもいいかなーとも思ってしまう。実際の二人はお互いに同性愛者だったのかも…という話もあって、そっちの方が現実的で面白そう。記録上初めて性転換手術をした人を描くというのは意義がある事ではあるけれど、表面的過ぎるのも理解が深まらないかも。

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NBCユニバーサル・エンターテイメントジャパン
2017-04-07

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進撃の巨人 ATTACK ON TITAN/樋口真嗣監督

未知の巨人の襲来によって人口の大半を失った人類は居住区の外側に巨大な壁を建設した、巨人襲来から100年後、壁内に住むエレンは幼馴染みのミカサやアルミンと共に壁外の世界へと思いを馳せていたのだが、そこへ超大型巨人が…という感じで始まる物語。2時間超えの映画は嫌いだが、これは150分にしてもいいから前後編なんか止めるべきだった作品。前編を見てしまったばかりに、詰まらない映画を観に二度も劇場に観に行かなきゃいけないなんて、本当に気の毒になる。で、本作は原作漫画の設定を借りた全く別の物語。巨人が出てくるだけで本当にスケール小さい話。登場人物10人位で収まる話なんて密室劇にでもした方がいいんじゃないかと思う。それから登場人物に魅力的な人物が一人もいない本作の中でも、格好付けマンのシキシマが本当に格好良くなくて困った。長谷川博己が悪いとかじゃなく、そんな配役と演出をした側が悪い。格好付けるならせめて髭は剃れ。この手の作品はツッコミ所が多過ぎてツッコミ自体が不毛なんだろうけど、ここまできたら、ギャグ作品として永遠に盛大に突っ込まれ続けて欲しい。

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東宝
2016-02-17

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テラフォーマーズ/三池崇史監督

地球の人口増加対策として火星を地球化する計画が持ち上がる、地球化の為に苔とゴキブリが送り込まれた500年後の火星へゴキブリ駆除の為に昆虫人間化手術を受けた者達が乗り込むのだが…という感じの物語。宇宙を舞台にした日本の実写SF作品はまだまだチープさが隠しきれない。役者の演技やアクションも軽いし、地球外CGやその他の映像も軽い。重厚さ皆無。軽いからこそいっそコメディ作品だと思って観ればいいのかも知れない。そうしたら案外楽しそう。とはいえ、物語に大きい破綻があるわけじゃないし、異世界を映像化できたのだから、頑張ってないことはない…ような気もする。誰かが映像化したい作品があって、少しの予算しかなくて、それでも撮るという監督がいて…、誰も悪くないけど、どうでもいい映画作品が残ってしまうのね。不幸。

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ワーナー・ブラザース・ホームエンターテイメント
2016-09-02

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3月のライオン/新房昭之監督

高校生でプロ将棋棋士の桐山零は幼い頃に両親と妹を亡くし棋士の幸田に育てられる、日々孤独を感じて生きる零だったが偶然出会った川本三姉妹やライバルの二階堂らと交流するうちに…という感じで始まる物語。うへへー、こんなに内省的な内容だとは思わなかった。精神的なことを淡々と追いつつも、絵柄やちょっとしたギャグっぽいネタが入っている。ポエムっぽい。この世界観というかノリについていけないと観ていて少々ツラい。…というか、2クール22話もあったのに、話が進まなくて(一話位見逃しても話が繋がってしまいそうな)、それが一番厳しかった。鑑賞中に"四月は君の嘘"のアニメを思い出したけど、あれと受ける感覚が似ているのかも。ただ、あの世界観が好きな人は途轍もなく面白く感じるのではいかと思う。キャラ可愛いし、原作の再現度も高そうだし。今秋から続編があるらしいけど、果たして観るかな…。

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アニプレックス
2017-04-26

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バクマン。/大根仁監督

漫画家の叔父を持ち自らも絵を描く事が好きな高校生の真城最高は同級生の高木秋人から一緒に漫画を描かないかと誘われる、その後、秋人のアイデアを元に一本のSF漫画を描き上げて集英社ジャンプ編集部に持ち込みをするのだが…という感じで始まる物語。長い漫画だけに抽出所が難しいとは思うんだけど、軽めの目標を設定してそこに向けてテンポ良く話を進めていたと思う。ただあそこまで簡略化するなら亜豆の存在は切っても良かったかも。結婚の約束のない最高亜豆カップルなんて意味ないじゃん。更にいうなら、ラストは「友情・努力・勝利」なんかで収めず実力で勝ち取って欲しかった。だって彼らはプロの漫画家だもの。その他、漫画という素材を使ったポップな演出は面白かった。あとサカナクションの音楽も映像を邪魔せず良いアクセントになっていて良かったと思う。

バクマン。Blu-ray 通常版バクマン。

東宝
2016-04-20

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アイアムアヒーロー/佐藤信介監督

漫画家を目指すも仲々芽が出ない鈴木英雄は喧嘩別れした恋人からの不審な電話を受け会いに行く、しかし恋人は未知のウイルスに感染し彼に襲い掛かる、散弾銃を手に何とか逃れるも町中には恋人と同じ状態のゾンビのような人間が溢れており…という感じで始まる物語。前半はテンポ悪くなかったけど、後半に向かうにつれてB級ゾンビ映画感が強くなってきて飽きてしまった。敢えてなのかも知れないけれど、状況や設定の説明が何もない。富士山、感染、アウトレット外、女子高生の半感染…。何も分からないから、ただアウトレット内で人間とゾンビが無意味(かどうかも分からないが)に闘う様しかない。それを2時間超やられたら当然ながら飽きる。飽きる割にはエンディングは呆気ないし、続編狙ってるのかと疑うレベル。ゾンビ映画を観てよく思うけど、あそこまできたら素直に感染しちゃえばいいのにと思う。「人間」として生き残る意味を見せて欲しいなー。

アイアムアヒーローアイアムアヒーロー

2016-11-02
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モアナと伝説の海/ジョン・マスカー&ロン・クレメンツ監督

幼い頃から海に憧れを抱くモアナだったが村長の父からは外海に出る事を禁じられていた、しかし半神マウイによって心を奪われた女神テフィティの闇がモアナ達の住む島にも迫り、モアナは海に選ばれた者として大海原へと旅立つのだが…という感じで始まる物語。モアナは村長の娘で実際プリンセスではあるんだけど、この物語の中では終始ヒーローっぽい立ち位置。モアナは序盤で自分がいるべき場所がどこかと悩む。でもその課題が終わった後は迷いなく真っ直ぐに自分の目的に向かい続ける。そもそも大海に選ばれて女神(の心)を救うって、その設定だけで相当なヒーローだよね。そういう点が私の抱いているディズニープリンセス像とは全然違っていて、これが今ディズニーが描くべきだと思っている女性像(少女達に見せたい女性像)なのかなと思う。また映像は当たり前のように美しくて、特に海景の描写が本当に綺麗。あと二次元的な絵とCGを組み合わせている所があって、そこはモアナ達が実写のように浮かび上がって見えて吃驚した。対比の表現って本当に面白い。それとマッドマックへのオマージュシーン、カカモラも可愛いし設定も楽しくて笑ってしまった。もっともっとドンドコやっても良かったのに…。物語自体は紆余曲折が余りなく、モアナの心の如く真っ直ぐに終盤に向かっていく。なので、全体的にはアッサリした印象もあるんだけど、劇場で観たことで映像の美しさも迫力も楽しめたから、結果的には良かった。

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ルーム/レニー・アブラハムソン監督

7年前に誘拐されてから人目につかない納戸に監禁され続けている女性ジョイと監禁されてから生まれた5歳の男の子ジャック、二人は外の世界に触れることなく孤独な生活を続けていたが、遂に脱出計画を実行することに…という感じで始まる物語。予告編だけ見て二人が納戸から抜け出せるかどうか?のサスペンス物かと思い込んでたんだけど、主題が全然違った。心に傷を負った者の心の再生の物語なのね。前半は脱出できるかどうかでハラハラし、それ以降はどう決着するかが気になって殆ど集中力が途切れることなく最後まで観られた。世界の全てが狭い部屋だけで部屋の外には何もない…と教えられた少年だけど、5歳ならば拡張する世界には耐えられそう。ジャックの健やかな成長がジョイの心の癒しになる日が早く来るといいなー。

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2016-09-16

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ソロモンの偽証/成島出監督

大雪が降った翌日の早朝、飼育係の為に登校した中学生の藤野涼子は雪に埋もれた同級生・柏木の死体を発見する、柏木の死は自殺と判断されたが、柏木は素行不良の生徒達が殺したという告発状が涼子や担任教師らに届き…という感じで始まる物語。前後編に分かれているとはいえ、長大な原作を映像化すると物語がかなり端折られて進む。大きな破綻がないようによく繫ぎ合わせたとは思うんだけど、消えてしまったエピソードは不要だったのか?とも思う(原作には柏木の心の闇の正体が書かれていたような気がするが)。にしても、頭の良い面子だけが裁判に参加しているとはいえ、公立中学校なのに2-Aの生徒はみんな賢い。ただ賢過ぎて物語自体が絵空事っぽく感じられてしまう。宮部氏の作品に登場する少年少女は大抵そうだけど、あんな中学生いないよねーと絶対思うもの。あとバブル期の話なのにその時代感が全くないのは、出演者全員がこざっぱりしてるからかな。公衆電話しか使えないという時代設定を大切にするなら、もっと細かいところまで気を配ればいいのに。まるで数年前の出来事(事件)を見ているかのようだった。それから、胸くそ悪い役を胸くそ悪く演じた、樹里役の石井杏奈は良い役者。

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2015-08-19

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セッション/デイミアン・チャゼル監督

偉大なドラマーを目指して意気軒昂と名門音楽学校へ進学したドラマーのアンドリュー、指導は厳しいが学校一優秀な指導者フレッチャーの目に留まり彼の指導するバンドへと参加する、しかしフレッチャーの指導の激しさは度を超しており…という感じで始まる物語。確かに音の圧倒的な強さを感じることができる作品で、面白いといえば面白い…のだが、好みをいえば好きじゃないタイプの作品。賛否両論ありそうなフレッチャーのスパルタ感もそうだし、物語の進み方も余り好きじゃない。というか、最後のフレッチャーの行為を「恩師の温情」的な解釈とする見方あるって本当なのか。あれはおっさんのアンドリューへの報復にしか見えない。この物語はおっさんのそういう底意地の悪さと自己中心的な考えが見え隠れするのが不快。どんな目的があろうと他人を侮蔑し続ける人間なんて殴られて当然だし報いを受けて当然なのにね。…というのは、キャラクタへの不満であって、こういう感情を抱かせるだけの強烈なキャラクタを生み出せた時点で本作はスゴいのかも知れないが。それから、最後の演奏もカタルシスなのかな…と少し首を傾げる。見せ方が潔いのはいいんだけど、あの演奏が極みにあったことを別のカタチでも見せて欲しかった。

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ギャガ
2015-10-21

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ワンス・アポン・ア・タイム シーズン4/ラルフ・ヘマッカー監督他

前半、お伽噺の世界の住人が暮らす町ストーリーブルックへ雪の女王エルサが現れ行方不明となった妹アナを探す為にと町の周囲を凍り付かせる、救世主エマはエルサの手助けを申し出るも、もう一人の雪の女王イングリットの登場により話が複雑になり…。後半、レジーナを始め悪役達が幸福を手に入れられないのは物語がそう書かれているせいだと気づき、結末を変えて貰おうと物語の作者を探し出そうとするが…という感じで始まる物語。FROZEN(アナと雪の女王)大好き!の思いで観始めたが、エルサとアナに関しては役者、設定、物語のどれを取ってもパーフェクトに近い作りで大満足。特にアナ役のエリザベス・レイルは可愛くて活発でアナの実写化に相応しい逸材。新人がオーディションで役を勝ち得たというだけのことはある。彼女の動きを見ているだけで楽しい。エルサとアナは基本的に映画のキャラ設定に忠実なので、お互いを思い合ってるのもポイントが高い。なので二人が出ているシーンは萌え所が多くて毎度楽しかった。あと物語的には、敵役(?)である雪の女王イングリットの野望が理解不能で呆然とするばかりではあるけれど、あれがエルサとアナに起きたかも知れない出来事だとしたら…と思うと、何となく哀しい気にもなるし、納得できなくもない。で、シーズン4の後半。こっちは結構キツかった。やはり思い入れのあるキャラクタがいるといないとではこんなに集中度が違うのかと我ながら吃驚。別に白雪姫やエマが闇落ちしようが、ルンペルが死のうが、結構どうでもいいと思ってしまうしね…。まぁ1-3シーズンを観ていないから仕方ないことだけど。マレフィセント、クルエラ、アースラのヴィランズ登場には少々ワクワクしたが…、彼女らも一瞬で消えてしまった感がある。あと唯一レギュラーキャラで気になるのは悪い魔女レジーナ。キャラ設定的に幸せにならない運命なんだけど、それでももういい加減どうにかして幸せにしてやれよって感じ。シーズン4以降も物語は続いているようだけれど、はてさて、どうやって決着するのかねー。

※twitterに書いてたエルアナ絡みのリアルタイムメモ
http://ecomu.blog76.fc2.com/blog-entry-1946.html


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ラ・ラ・ランド/デイミアン・チャゼル監督

女優を目指すもオーディション連敗中のミア、正統派のジャズを愛するも演奏する機会を得られないピアニストのセバスチャン、二人は高速道路で最悪の初対面をした後、セバスチャンの演奏するジャズバーで再会をする…もすれ違い、再びとあるパーティで再会をするのだが…という感じで始まる物語。ミュージカル作品なので派手めの恋愛サクセス物語になるのか…とも思ってたんだけど、全体的にそれほど劇的な起伏がある物語ではなかった。殆どミアとセバスチャンの恋愛模様(+仕事の悩み)。ただ本作はエンドロールを含めた最後20分が秀逸で、もしかしたら、この最後の走馬灯(二人の進めなかった別の道)を描く為だけに、それ以前の物語は存在したのかも…とさえ思った。あとミュージカル映画で肝となる音楽自体は軽快でお洒落で聴き易くて、もっと聴き込めば更に作品に愛着を持てるのかも(かもかも)。恋愛要素だけでなくもう少しエンタメ感があれば、もう少し好きになったかも知れない作品(←テーマが変わってしまうから有り得ないことだけど…)。



ラ・ラ・ランド-オリジナル・サウンドトラックラ・ラ・ランド
ジャスティン・ポール サントラ ジャスティン・ハーウィッツ feat.エマ・ストーン

ユニバーサル ミュージック 2017-02-16

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お嬢さん/パク・チャヌク監督

日本統治下の朝鮮、詐欺団の一員である少女スッキは莫大な財産を持つ上月家の令嬢・秀子の侍女となる、スッキの目的は詐欺師仲間の"伯爵"と秀子の仲を取り持って"伯爵"とともに上月家の財産を手にすることだった、しかし秀子と接するうちにスッキは…という感じで始まる物語。原作はサラ・ウォーターズの"荊の城"。原作にほぼ忠実なBBC版が大好きなので、韓国版はどうなることかと思ったが、色んな意味で面白い作品だった。そもそも朝鮮の話なのに秀子は日本人なんだよね。朝鮮文化や儒教的考えの身分設定なのかも知れないけど、この日本人設定があるが故に、出演者の韓国人が流暢じゃない日本語(相当な努力は見て取れるんだけど)を長々と話すことになる。だからどんなに真面目で重要な場面でも、観てる側は奇妙なおかしみを感じてしまう。この一点が本作の最大のネック。みんな韓国語の方が得意なんだから韓国語で会話してよーと何度思ったことか。この日本語に違和感を持つのは日本人だけだから、もしかしたらチャヌク監督は日本を配給市場として重要視していないのかとさえ思った。閑話休題。他の点について言えば、日本文化と韓国文化が融合したような建築物、風景、人物等を捉えた映像は抜群に美しく芸術的でさえある。キム・ミニの秀子は美しく強かな雰囲気、キム・テリのスッキは純朴でアガシ大好きな所が可愛らしい。かなり際どい濡れ場もあるんだけど二人の魅力(と奇妙な日本語)でそこまでエロさは感じなかった。それと物語自体が原作から少し改変されていて、より秀子にクローズアップした内容になっていた。何れにせよ秀子とスッキ(モードとスー)の行き着く先は一緒だったので改変はそれほど気にならなかった。ということで、本作は非常にフックの多い作品で、名作とは言い切れないけど怪作であるのは間違いない…と思った。

The HandmaidenThe Handmaiden

Sony Pictures Home Entertainment

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プロフィール

シキ

Author:シキ
備忘録的な映像鑑賞メモ

偏差値的評価
[6]以上は観るべき所がある
[5]は可もあり不可もあり
[4]以下は詰まらない

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