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映画やドラマやアニメとかを観て思ったことヽ( ´ー`)ノ

インサイド・ヘッド/ピート・ドクター監督

ミネソタからサンフランシスコに越してきた少女ライリー、彼女の頭の中では喜び、哀しみ、怒り、嫌悪、怖れの感情達が司令塔で働きライリーの心を作っていた、ライリーは引越後の不安定な状況から心まで不安定になってしまい喜びと哀しみは彼女の心を修復しようとするのだが…という感じの話。少女の頭の中の話なので非常に狭い世界の話。また大団円のラストに向けて作られているせいか、途中はツラい出来事の連続で気持ちが萎えてしまいがち。まぁ司令塔からJOYが離れた時点で想像できる内容ではあるけれど。但し、その苦難を乗り越えて描かれるラストは仲々感動的。幼い頃の思い出ビンボンの自己犠牲辺りから思わず落涙してしまった。傍から見ると大したことのない問題でも11歳の少女にとっては大事なんだよね。…で、感情を可視化して、感情達を働かせるというのは面白いアイデア。子供も観る作品で己の感情はある程度コントロール(把握)できるものだと教えられるのは結構大きい。人の心なんて些細なことで状態が変わるものだし、自分で状態を認識出来るのと出来ないのとでは大分違うと思うから。

インサイド・ヘッドインサイド・ヘッド

ウォルト・ディズニー・ジャパン株式会社
2015-11-18

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ターザン:REBORN/デヴィッド・イェーツ監督

英国貴族ジョン・クレイトンは幼い頃ジャングルでゴリラに育てられた過去を持つ、コンゴの内政の為にダイヤを欲するベルギー国王はジョンをコンゴへ派遣して現地部族との取引材料としようとしていたのだが…という感じで始まる物語。REBORNというから一作目があったのか思わず確認してしまった(→なかった)。所々で挟まれるターザンの過去が興味深くて、それは常識的事実ではあるのかも知れないけれど、やはりその部分で一作観てみたいとも思った。本作はターザンが英国在住だったり貴族(紳士)だったりして、想像していたターザンとは少し違う趣きの作品。が、それが意外性になって仲々面白く感じた。ただ英国貴族がゴリラ(?)とガチ喧嘩をして、貴族(ターザン)が生き残るなんて信じられない…と思ってしまうのは、今回の設定の功罪であるのかなとも思う。物語自体は殆ど勧善懲悪的な内容で観易いし、最後の動物達の襲撃も壮観だし、気軽に観るには良い作品かも知れない。あとターザン役のアレキサンダー・スカルスガルドの肉体美も見所の一つかも。

ターザン:REBORN [DVD]ターザン:REBORN

ワーナー・ブラザース・ホームエンターテイメント
2017-06-14


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貞子vs伽椰子/白石晃士監督

大学生の有里と夏美は中古ビデオデッキに入っていた古びたテープを再生するが貞子の呪いのビデオだと気づき大学教授に相談する、高校生の鈴花は自宅近くの呪われた家に行方不明の小学生がいるのではないかと思い探しに行くが…という感じで始まる貞子と伽椰子の物語。前半はホラー独特の恐怖感溢れる映像にドキドキした。というか私はホラーが苦手なので結構おっかなびっくり楽しんで観ることができた。…が、後半、貞子と伽椰子を対決させよう…という段になると、少々飽きてきてしまった。化け物×化け物の図式は恐怖が倍増しそうではあるが、実際は恐怖が掻き消されて全然怖くなくなってしまうのかも知れない。最後も何でそうなるの?これで終わったの?と疑問符を残して終了してしまい消化不良気味。もしかしたら続編を狙っているのかも知れないが、中途半端感が否めない。そういえば、本作を観ようと思った動機の一つに百合要素があるから…というのもあったのだけれど、百合感は余り感じなかったな…。白石監督も有里と夏美、果ては貞子と伽椰子…というカップリングを想定していたようだけど…。百合の世界は奥深い…。

貞子 vs 伽椰子 プレミアム・エディション [Blu-ray]貞子 vs 伽椰子
NBCユニバーサル・エンターテイメントジャパン
2016-12-02


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正解するカド/村田和也監督

東京の羽田空港上空に突如として現れた謎の巨大立方体、その中から出てきたヤハクィザシュニナと名乗る者は日本政府と直接交渉をしたいと申し出る、巨大立方体に捕われた民間機に搭乗していた外務省交渉官・真道はヤハクィザシュニナと日本政府との間に立ち…という感じで始まる物語。冒頭の1-5話辺りはカドの謎さ加減に非常にワクワクした。ザシュニナが授ける能力や日本政府の対応なんかも興味深くて、面白い視点のアニメだと感心した。…が、後半に行くにつれて、真道、ザシュニナ、沙羅花の三角関係が主軸になってしまい途端に興味が薄れてしまった。高次元の明晰な頭脳を持っても地球人的知識を吸収すると人類と同じような思考になっていくのかね。うーむ。あ、いや、最後の異空間を使った時間軸ズレのアクロバティックな解決方法とか面白い点は面白かったんだけど…。ラストの怒濤の展開とか理解できてない部分も結構あるだろうから、時間があったら解説サイトでも覗いてみよう。そうしたらまた評価が変わるかも。

正解するカド正解するカド

アニプレックス
2017-07-26
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ミニオンズ/ピエール・コフィン&カイル・バルダ監督

有史以前から存在する短躯で黄色い謎の生物ミニオン、彼らは凶悪な者の手下になることを生きる糧としていた、しかし彼らの尊敬を受ける悪党が(彼らのせいで)身近にいなくなったことから、三人のミニオンズが志願してボスを探す旅に出るのだが…という感じで始まる物語。ミニオンズがどういう存在かも怪盗グルーというモノすらも知らなかったので、悪の手下であることに少し驚いた。意外で面白い設定。悪の手下ではあるけれど、それほど悪辣なことをするわけでもなく、終始ほのぼのといった感じ。可愛くないんだけど可愛い。…とはいえ、ミニオンズが面白おかしく活躍するだけの話なので、まぁ全体的な印象は軽め。台詞も少ないし、ボーッと観るには良い作品。

ミニオンズ [DVD]ミニオンズ

NBCユニバーサル・エンターテイメントジャパン
2016-06-03

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ファインディング・ドリー/アンドリュー・スタントン&アンガス・マクレーン監督

記憶障害を持ち数分前の出来事も忘れてしまうナンヨウハギのドリー、ある時ふと過去の記憶が蘇り、幼い頃に両親とはぐれてしまったことを思い出す、絶対にもう一度両親と会わなければと決意したドリーはカリフォルニアまでの旅に出るのだが…という話。前作よりも現実離れした展開が多かったけれど(タコのハンクがタコ離れして活躍し過ぎ)、総じて面白いと思える作品だった。障害を含めた様々な特性を持つマイノリティに焦点を当てた内容なんだけど、脚本が上手いのかキャラ作りが上手いのか、ネガティブ感は殆ど感じない。自分がどんな状態にあれ、ドリーのように進んで行くことができれば道は開けるのだと明確に示していて、その潔い主張が良い。こういう主張をエンタメとして見事に昇華できる点は、さすが米国(ディズニー&ピクサー)作品だなーと感心せざるを得ない。どんな存在であれ、自分の全てを肯定してくれる人がいるってのは強い。

ファインディング・ドリーファインディング・ドリー

ウォルト・ディズニー・ジャパン株式会社
2016-11-22
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ONE PIECE FILM GOLD/宮元宏彰監督

世界最大のエンターテインメントシティであるグラン・テゾーロを訪れた麦わらの一味、カジノで賭けを繰り返し大金を得ていくルフィ達だったが、VIPルームで黄金帝テゾーロとの勝負に負け多額の借金を背負わされる…という感じで始まる物語。ワンピースの映画作品を面白いと思ったことがないんだけど、今回も余り面白味を感じられなかったな…。ワンピースは結局は勝利してしまう麦わら一味が、どれだけ苦労してどれだけ感動する行動を取るかという部分が肝になるはずなんだけど、それを2時間前後で完結する映画で表現するのは難しいのかも知れない。テゾーロの過去は中途半端だし、ナミとカリーナの友情は嘘臭い。アーロン一味との悲惨な過去を持つナミが、カリーナみたいな腐れ縁となる友人を持つわけがないじゃん…とカリーナの存在自体を否定してしまいがち。あとこの手の作品でいつも思うことだけど、安易に芸能人を声優に起用するのは本当に害悪でしかない。声優と普通の俳優は声の張りからして違うのだから、音を聴いて違和感を感じてしまうのは致命的。違和感を持つ音が流れる映画は観ていて気持ちが悪い。

ONE PIECE FILM GOLD DVD スタンダード・エディションONE PIECE FILM GOLD

ポニーキャニオン
2016-12-28

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ファインディング・ニモ/アンドリュー・スタントン監督

豪州グレートバリアリーフ、卵時代にオニカマスに襲われ唯一生き残ったカクレクマノミのニモは学校に通うことになっていた、心配症の父マーリンはニモが自分の手から離れることを嫌って学校のついていくのだが…という感じで始まる物語。過去に一度観たことがあったはずだが、こんなに面白い作品だと認識してなかった。これでもかとマーリンとニモにピンチが襲い掛かり息つく暇もない。その畳み掛け方がスゴい。主要キャラ二人に障害的なモノがあったり、環境問題の示唆もあったりと、仲々挑戦的をよく作ったなーと思う。そしてそれがヒットしたなら、尚更スゴいなーと思うな。はて、前回観た時はなんで引っ掛からなかったのかな。ボーッと観ていたからかな。まぁキャラに関しては今回もお気に入りとかはないのだけれど、クマノミ見たら"あ、ニモ!"という程度には愛着は持てたかも。

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アンドリュー・スタントン

ブエナ・ビスタ・ホーム・エンターテイメント 2004-06-18

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ポカホンタス/マイク・ガブリエル&エリック・ゴールドバーグ監督

アメリカ大陸に住むポウハタン族の少女ポカホンタスは自然と自由を愛し好奇心に満ちた心を持っていた、一方イギリス人のジョン・スミス達は金を求めてポカホンタスの住む土地にやってきたのだが…という感じで始まる物語。インディアン女性と征服者イギリス人男性との恋愛物語。設定自体はありがちなんだけど、ディズニー作品故か征服者側からのエグい攻撃が殆どない(血も出ない)。悪役が総督だけなので、ヤメてーヤメよーで戦いが終わってしまう。うむー、やはりそれだけでは話に深みがない。あとポカホンタスの年齢設定が幾つか知らないんだけど、年齢が高めに見える為か彼女の動作は妙に色っぽい。だから当時これを見たディズニー目当ての子供は楽しくなかったろうな…と推測してしまった。アメリカ大陸の自然やらなんやらの描写は美しくて、絵的に綺麗な作品だとは思うのだけど、話自体にピンとこなくて、観賞後こんなものなのかなーとボーッとしてしまった。

ポカホンタス [DVD]ポカホンタス
メル・ギブソン アラン・メンケン スティーヴン・シュワルツ

ブエナ・ビスタ・ホーム・エンターテイメント
2004-07-09

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ちはやふる/小泉徳宏監督

高校生の千早は学校で大好きな競技かるたをする為にクラブ活動化したいと思っていた、親友の太一と共に部員を集めて全国一を目指そうとするのだが…という感じで始まる物語。アニメ版の"ちはやふる"が好きだったので、評判の良い映画版も鑑賞してみた。結果、それなりに楽しめる作品ではあった。なんだけど、それは事前に物語やキャラ情報を知っているからこそ楽しめたのかも知れない。前後半とはいえ元々が長い物語だから、映画に情報を全て詰め込むのは不可能に近い。だから欠けてる情報も沢山あるし、欠けてる情報を脳内補完して漸く話が繋がる状態。だから初見の人には厳しい作品だし、この映画だけでちはやふるの世界感が楽しめるかは少々疑問。にしても、若宮詩暢役の松岡茉優さんはとても詩暢感のある女優で驚いた。もし演技力であの雰囲気まで作れているのなら、今後が楽しみな俳優だなー。

ちはやふるちはやふる <上の句><下の句>

東宝
2016-09-28

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昭和元禄落語心中 助六再び篇/畠山守監督

真打ちに昇進した与太郎は助六を襲名する、落語界の重鎮となった八雲は身体や芸の衰えを感じながらも、自身の落語道に邁進していたのだが…という感じで始まる物語。一期の段階ではハッキリ分からなかったけど、この作品の主役は八雲なのね。八雲が落語と心中するかしないかの話。与太郎は八雲から彼の物語を引き出す役目か。名人級噺家の一生を追った話だけに、一期から通して見ると仲々見応えがあったかも。ただ、最後の最後で爆弾級のネタが仕込まれていて、最終回で大混乱。小夏の子供である信乃助の父親が誰か?という謎の解答が提示されてしまって、えええええーと関心が一気にそちらへ持っていかれてしまった。折角、八雲と落語の歴史を丁寧に積み上げていたのにね。作者は描きたかったことの一つとして挙げていたようだけど、この爆弾で全てが飛んでいってしまったのには、勿体ない気さえしてしまう。

昭和元禄落語心中 -助六再び篇- Blu-ray BOX(期間限定版)昭和元禄落語心中 -助六再び篇-

キングレコード
2017-06-07

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SHORT PEACE/大友克洋監督他

旅人が夜雨を避けて寄った祠で数々の捨て物達に出会い…、幼馴染みのお若とたつ吉がお若の結婚が迫る夜に起きたが火事で…、異形の者が蹂躙する田舎村に最後に残った娘が白い熊と出会い異形の者と対峙する…、戦争で崩壊した都市に残る兵器を破壊する仕事をする男達は…という感じの過去未来の日本を舞台にした短編集。四編の監督は、九十九/森田修平、火要鎮/大友克洋、GAMBO/安藤裕章、武器よさらば/大友克洋。どの作品も力が入った短編アニメなので、ダレずに観られて良かった。火要鎮はどこかで予告編を観た気がするが、大友克洋作品だったからだろうか。火の躍動感と恐怖が伝わる演出。GAMBOは孕まされネタや格闘の血飛沫等があってグロいんだけど、途中から異形者と熊のプロレス格闘技だとの解説を聞いて納得。武器よさらばは人類不在の地に人類を守る(?)戦争をする兵器だけが残る皮肉がきいた作品。

SHORT PEACE スペシャルエディション [Blu-ray]SHORT PEACE

バンダイビジュアル
2014-01-16

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幼女戦記/上村泰監督

魔法が存在する世界、強大な軍事力で周辺国を制圧する帝国軍にターニャ・デグレチャフ少佐という高い魔法力を持つ少女がいた、彼女の前世は日本のサラリーマンでリストラの逆恨みを受け命を落とした、神はサラリーマンの無信仰さを嘆き、翻意させる為にターニャへ転生させたのだが…という感じの物語。10歳前後の少女ターニャが軍隊を率い戦い勝利する…という絵面はとても面白い。そしてターニャは有能ではあるけれど、彼女の望むままに物事が進まないのも面白い。…と、面白いんだけど、今一つハマり込めなかったのは何故だろうか。私が幼女に興味がないからかしら(しかもターニャは外見が幼女なだけで中身はサラリーマンのおっさんだしさ…。つまり可愛くないってことだが…)。もしくは戦況の全体像がよく分からないからか。ターニャ達の帝国がどこへ向かって、どう決着しようとするのか今回の12話ではよく分からなかった。20世紀初頭の欧州の大戦をモデルにしているとはいえ略称が飛び交って今一つ戦況が見えづらい。最終回で、えー終わらないのー!と、つい声を上げてしまったものね。続編もあり得るラストだったけど、果たして第二期はあるのかなー。

幼女戦記 2 [Blu-ray]幼女戦記

KADOKAWA メディアファクトリー
2017-05-24

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ズートピア/バイロン・ハワード&リッチ・ムーア監督

警察学校を主席で卒業し幼い頃から憧れていた警察官になったウサギのジュディ、期待を胸に様々な動物達が暮らす都会ズートピアで勤務することになったのだが彼女に与えられたのは駐車禁止取締り係、一方、ズートピアでは肉食動物だけが数十人も行方不明になる事件が起きており…という感じで始まる物語。真っ正面から多様性を扱った作品。ここまでメッセージ性が前面に出ていると思わず少々驚いてしまった。肉食動物がマジョリティとして存在する中で、マイノリティとして存在する様々な動物達。草食動物に限らず、偏見故に心を曲げてしまったニックや、虐げられた副市長も含まれる。彼らが夫々の立場で考え行動して、結果、大きな事件になっていく。人間社会で起きていることを、愛らしい動物キャラを使って描くことでオブラートに包みつつもストレートに表現している。そういう表現の加減が絶妙。生物に画一性など存在しないという当たり前のことなんだけど、動物を使うと非常に分かり易いし納得し易い。若年層の学校で教材にして欲しいくらい。さすがディズニー作品。機会があったら、もう一度見直してみたい。

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ウォルト・ディズニー・ジャパン株式会社
2016-08-24

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ACCA13区監察課/夏目真悟監督

13の自治区から成るドーワー王国、嘗て起きたクーデターの影響で作られた行政機関を統括する民間組織ACCA、その監察課に勤めるジーンは監察課の廃止が噂される中で各地区の視察に赴くことになっていたが…という感じで始まる物語。一話を観た段階で面白そうな予感がしたのだが、予感通り初回から最終話まで隙なく面白い作品だった。全体的にお洒落な雰囲気なんだけど嫌味な感じがしない。格好良い人が格好良く描かれている作品は素敵。そういう人が一人じゃなくて複数いるなら尚更素敵。ジーンもモーヴもニーノもみんな格好良い。それから物語は全体を通して陰謀絡みのサスペンス的な要素があるのだけれど、それも最後の段階で綺麗にケリを付けられている所が見事。辻褄合わせじゃない冒頭から練られた構成で、それが上手くハマっていて気持ちがいい。こういう潔い物語は大好き。

ACCA13区監察課 Blu-ray BOX 3 (特装限定版)ACCA13区監察課

バンダイビジュアル
2017-08-29

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鬼平/宮繁之監督

江戸で火付盗賊改方長官として辣腕を振るう長谷川平蔵、彼が治安を守る市中で血頭の丹兵衛と名乗る賊が窃盗殺人を繰り返していた、そんな折、牢獄に捕われていた粂八という男が丹兵衛は偽物だと語り始めるのだが…という感じで始まる物語。鬼平絡みの作品を観るのは初めて。いやー、平さん格好良すぎる。味方になる登場人物達は平蔵の魅力に参ってしまうみたいだけど、これだけ胆力と実力ある人間を前にしたら至極当然だと思える。短編からなるシリーズだったのだけど、一番好きなのは、六話の「盗法秘伝」。盗賊である善八の思いを平さんが汲み取っていかしてやる所がいい。他には一話「血頭の丹兵衛」と四話「血闘」も好きだな。あと平蔵役の堀内賢雄氏の声も力が入り過ぎてなくて良い。堀内さんの声は本当に素敵。

鬼平~その男、長谷川平蔵~ [DVD]鬼平~その男、長谷川平蔵~

ビクターエンタテインメント
2017-02-22

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起終点駅 ターミナル/篠原哲雄監督

地方裁判所判事の鷲田は覚醒剤事件の裁判で昔恋人だった女性と再会し想いを再燃させるが彼女は鷲田の目前で自殺する、それから25年、鷲田は判事を辞め妻子とも離れ弁護士として孤独に暮らしていたが、ある事件で昔の恋人の面影を持った女性が現れ…という感じの物語。鑑賞中、何でこの作品を観ようと思ったのか全然分からなかったのだけどエンドロールで監督名が出て、あぁ篠哲作品だからか!と納得。うーん、だけど、観なくても良かったかも。篠哲作品らしく相変わらず静かで丁寧な作りの作品。なんだけど、心に枷を付けた中年男性の再生の話となると今一つ興味が持てない。しかも心の枷になった女性も、心の枷を外す女性も、鷲田にどういう影響をどれだけ与えているのかがよく分からない。関係性が曖昧に見える。だから鷲田が変化する理由が分からず…、つまり映画の根本を掴めないまま話が終わっていくという消化不良感。それから登場人物が人間の行動を男女の性差で解釈する考え方が嫌。鷲田が"女は男と違ってー"とか言う度に、それは個人の特性の問題では…と突っ込みたくなってしまった。

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2016-05-11
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DRAGON ドラゴン/インダル・ドジェンドゥバヴ監督

公爵令嬢のミアは許嫁との結婚の儀式の途中でドラゴンに攫われる、洞穴に捕われたミアに岩の隙間から話し掛けてくる声があった、名のない声の主にミアはアルマンと名を授ける、アルマンは美しい人間の姿をしていたが実は己の力を制御できないドラゴンで…という感じの話。ロシア発のファンタジーロマンス。何となく気になって観てみたが当たりだった。物語はラブロマンスの王道という感じではあるだけど、だからこそ破綻なく安心して観ていられる。生贄と攫った側が心を通わせたり、互いに触れられないとか、苦悩と別離と決断とか…。嗚呼、王道設定だらけで逆に楽しくなってしまう。主演二人(マリヤ・ポエザエヴァとマトヴェイ・ルィコフ)は美男美女で大変美麗。映像はCGを多用しているけれど迫力あってチープさが殆どない。ロシア系民族の村設定も特徴あっていいアクセント。ロシア映画は馴染みがないけれど、こんなに面白い映画が作れるのかーと感心しきり。

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リリーのすべて/トム・フーパー監督

画家同士の夫婦アイナーとゲルダ、ある日ゲルダは絵画モデルが遅刻したことを理由にアイナーに代理を頼む、ストッキングやシューズやドレスを纏ったアイナーは今まで味わったことのない充足感を得て自身の中にある女性性に気づくのだが…という感じで始まる物語。自分の意志を貫き通そうという姿勢は一見我儘に見えてしまいがち。本作はなぜか主役のアイナーの内面の変化と苦悩を見せない作りにしているので、彼の行動に共感も同情もしづらい。だからアイナーに翻弄されつつも献身的に支えるゲルダに関心が向いてしまう。本作のゲルダは当時としては理不尽とも思える現実を寛容に受け入れた上、アイナーを無償の愛で支え続ける。リリーが自分にはゲルダの愛を受ける資格がない…というような台詞があって、部外者の私は全くその通りだと思ったんだけど、ゲルダにとってはアイナーは愛を捧げ続ける価値があると決めた存在だったのだろうかね。喜びも哀しみも全て包み込む聖母みたいな存在。ゲルダの心情を思うと涙が出て仕方ないけれど、正直リリーはどうでもいいかなーとも思ってしまう。実際の二人はお互いに同性愛者だったのかも…という話もあって、そっちの方が現実的で面白そう。記録上初めて性転換手術をした人を描くというのは意義がある事ではあるけれど、表面的過ぎるのも理解が深まらないかも。

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NBCユニバーサル・エンターテイメントジャパン
2017-04-07

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進撃の巨人 ATTACK ON TITAN/樋口真嗣監督

未知の巨人の襲来によって人口の大半を失った人類は居住区の外側に巨大な壁を建設した、巨人襲来から100年後、壁内に住むエレンは幼馴染みのミカサやアルミンと共に壁外の世界へと思いを馳せていたのだが、そこへ超大型巨人が…という感じで始まる物語。2時間超えの映画は嫌いだが、これは150分にしてもいいから前後編なんか止めるべきだった作品。前編を見てしまったばかりに、詰まらない映画を観に二度も劇場に観に行かなきゃいけないなんて、本当に気の毒になる。で、本作は原作漫画の設定を借りた全く別の物語。巨人が出てくるだけで本当にスケール小さい話。登場人物10人位で収まる話なんて密室劇にでもした方がいいんじゃないかと思う。それから登場人物に魅力的な人物が一人もいない本作の中でも、格好付けマンのシキシマが本当に格好良くなくて困った。長谷川博己が悪いとかじゃなく、そんな配役と演出をした側が悪い。格好付けるならせめて髭は剃れ。この手の作品はツッコミ所が多過ぎてツッコミ自体が不毛なんだろうけど、ここまできたら、ギャグ作品として永遠に盛大に突っ込まれ続けて欲しい。

進撃の巨人 ATTACK ON TITAN  DVD 通常版進撃の巨人 ATTACK ON TITAN

東宝
2016-02-17

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プロフィール

シキ

Author:シキ
備忘録的な映像鑑賞メモ

偏差値的評価
[6]以上は観るべき所がある
[5]は可もあり不可もあり
[4]以下は詰まらない

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