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映像鑑賞の備忘録ヽ( ´ー`)ノ

忍びの国/中村義洋監督

戦国時代初期、忍びの者たちが遊びのように小競り合いを行う伊賀で、高い能力を持ちながらも気力のない無門という若者が敵方の次男を討ち果たした、その隣国の伊勢では織田信長の次男である信雄が当主北畠具教を討っていた、無門に弟を殺された平兵衛は北畠家を焚き付けて伊賀を滅ぼそうと企み…という感じで始まる物語。冒頭から漂う駄作感は何であろうか。全ては主役の素人演技の為せるワザではないかと思わなくもない。大膳、平兵衛、具教…達者な役者を揃えても中心が悪ければ作品全体が締まらないのは当然か。何より、無門が軽妙すぎるのが悪い(原作イメージとの乖離)。無敵なのは構わないのだが死の淵である戦場を茶化したらフィクションとはいえ嘘っぱちになってしまう。後半の無門とお国のやりとりによる無門の改心も意味不明。人でなしの無門がお国だけに執着するのはらしくあるが、最後のあの子供は何なのだろうか…(お国死んでんじゃん!)。

「忍びの国」通常版 [DVD]忍びの国

TCエンタテインメント
2018-02-02


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ピーターラビット/ウィル・グラック監督

ウサギのピーターとその妹のフロプシー、モプシー、カトンテール…と従兄弟のベンジャミンたちは画家のビアに愛でられながら楽しく暮らしていた、しかし隣家にはピーター達の父を殺した宿敵マグレガー氏が住んでおり日夜彼の菜園を巡り激しい戦いが繰り広げられていた、しかしマグレガー氏が急死したことでロンドンで百貨店に勤務する甥トーマスがやってくることになり…という感じの物語。最初から最後まで、ほぼヒト×ウサギの激しい戦いを描いた物語。ウサギという名の獣達のやることだから容赦がなくて、その容赦のなさっぷりが面白い。もちろん子供も見る作品だから一線は越えていないので安心して見ていられる。また敵役であるはずのトーマスが意外と真っ当で良い人なので、物語が悪い方に転がりようがないのがまた安心できる材料。トーマス役のドーナル・グリーソンはスターウォーズのハックス将軍だったのね。確かに見たことある顔だった。動物達の毛並みや動きの素晴らしさと、音楽と、予想外の勢いを感じられる楽しい作品だった。

Peter RabbitPeter Rabbit

Sony Pictures
2018-05-01

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デッドプール2/デヴィッド・リーチ監督

ヴェネッサを失い傷心しているデッドプールの前に未来から現れた半サイボーグ人間ケーブル、彼の目的は特殊能力者の孤児院に暮らす少年ラッセルを殺すことだった、理事長から虐待を受けるラッセルは怒りと共と火焔を爆発させる能力を持っておりケーグルのいた世界では火焔爆発能力を使う凶悪な人間になって…という感じで始まる物語。楽しかった。元ネタが分からなくて戸惑うことも多々あったが、やりたい放題感のあるデップーはやっぱり楽しい。主役のデップーは当然のようにおもしろおかしく下品で格好良い。また女性陣もヴェネッサの愛情の深さ、ドミノのハチャメチャラッキー感、ネガソニ×ユキオの微笑ましいカップル…等々見ていて飽きない要素が沢山ある。アトブロ組のエディ・マーサンやビル・スカルスガルドの出演も楽しかった。家族映画じゃないような家族映画というのもデップーの世界観の程良さを表しているようで、もし続編があるとしても大風呂敷を広げずこの規模の世界観で戦いを作って欲しい。

Ost: Deadpool 2Deadpool 2
Original Soundtrack

Columbia
2018-05-17

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レディ・プレイヤー1/スティーヴン・スピルバーグ監督

2045年、人々は混沌とした現実から逃れるかのように仮想現実ゲームのオアシスに夢中になっていた、スラム街に暮らす青年ウェイドも同じくオアシスに入り込み、創造者ハリデーの遺産であるオアシスの権利と多額の現金を獲得する為のゲームに没頭していた…という感じの物語。大きなスクリーンで観て良かったと思える作品。更にいえば3Dで観たらもっと良かったかも。特に前半のカーレースと後半のロボット大戦的な戦闘シーンは見応えがあったCG作品は登場人物の動きや表情の作り物感に違和感を感じ易いが、本作は仮想現実空間の映像とすることでその弱点を逆手に取り、違和感があって当たり前という設定にしたのは上手い。物語としてもゲーム的に課題をクリアしていく形なので、トントン拍子感があるのは良かった。…が、その間に不要と思われるテンポを乱すような場面が多々あって、中弛み感が酷かったのが難点。もう少し展開を簡潔に編集してくれたら満足感は上がったかも知れない。

ゲームウォーズ(上) (SB文庫)レディ・プレイヤー1
アーネスト・クライン toi8

SBクリエイティブ
2014-05-17


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ワンダーウーマン/ パティ・ジェンキンス監督

女性だけが住む島で育った王女ダイアナは戦士として高い能力を有していた、ある日、世界大戦中の島外からスティーブという連合軍スパイがやってくる、争いが続く外界を憂慮したダイアナは戦争の原因が戦神アレスにあるとして、外界へと赴こうとするのだが…という感じで始まる物語。評判が良かったので期待して観たが若干肩透かし気味の内容。ヒーローであるワンダーウーマンが活躍するのは当たり前、彼女の成長譚であるから苦悩して殻を破るのも当たり前、初恋を知らない女性だから恋愛するのも当たり前?…と、そういうものだと言うものが全部詰まっていて逆に意外性が乏しかった。戦中の欧州なんてもう少し盛り上がる要素がありそうだけれど…。当たり障りがないから引っ掛かりも少なく、141分なのにサラッと終わってしまった。勿論ガル・ガドットは素敵なワンダーウーマンを演じてはいたけれど、それだけで2時間半をもたすのはやや厳しい。

ワンダーウーマンワンダーウーマン

ワーナー・ブラザース・ホームエンターテイメント
2017-12-02

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映画ドラえもん のび太とブリキの迷宮/芝山努監督

春休みに家族で出掛けられないかとパパのび助に頼むも無理だと断られ嘆くのび太、のび助が深夜にテレビを観ていると不思議なホテルの予約案内が流れて寝ぼけながらも予約をしてしまう、のび太とドラえもんがそのホテルに赴くとそこはブリキの機械が働くホテルだったのだが…という感じの物語。労働力として作られたロボットが使用者の人間を支配しようとする世界を描いた話。長編ドラえもんは意欲的な内容が多くて実は暗くなりがちなのかも…と何となく気づく。のび太がドラえもんを放置したり、そのドラえもんが拷問され海底へ遺棄されたりするのはさすがに厳しい。低年齢向け作品でも示唆は必要だけれど楽しくあってこそ…とも思うのだが。そんな感じなので強いて言うなら、のび太がドラえもんの掛け替えの無さに気づいたり、各々のキャラが活躍?したり…するのは良かったと思う。

映画ドラえもん のび太とブリキの迷宮映画ドラえもん のび太とブリキの迷宮
藤子・F・不二雄

小学館
2010-10-05

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めぐりあう時間たち/スティーブン・ダルドリー監督

2001年N.Y.若い頃に付き合っていた小説家の男性の受賞パーティを準備する編集者のクラリッサ、1951年L.A.息子と共に優しい夫の誕生日ケーキを作ろうとするも心浮かない第二子妊娠中のローラ、1923年英国で治療の為にロンドン郊外に住み新しい小説の構想を練るも心が落ち着かないヴァージニア…、小説ダロウェイ夫人をモチーフにした三つの時代が絡む物語。数難前に観た時は今一つ理解できなかったので改めて二度目の鑑賞。各世代の女性達の辛さや苦しみはより深く理解できるようになったと思う。…思うが、やはりこの作品は肌に合わないのかも知れない…。詩的な印象すらする映像や編集は諸々の感情や設定を鑑賞者が汲み取っていかなければならない。幸福感溢れる内容なら観る側がそこまで寄り添ってもいいような気がするが、この物語はそうではない。というか寄り添うとツラい。だから距離を置いて観てしまうのだが、そうすると女優達の名演技を鑑賞するだけになってしまう。うむむ…。まぁそれでもいいのかな。また10年後にでも機会があったら観てみよう。

めぐりあう時間たち [DVD]めぐりあう時間たち

ワーナー・ブラザース・ホームエンターテイメント
2015-03-04

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映画ドラえもん のび太と雲の王国/芝山努監督

空には天国があると信じていたのび太だったがジャイアンを始めとした同級生達からバカにされてしまう、無いなら自分達で雲を固めて雲の王国を作ろうとドラえもんに誘われ王国製作に勤しむのび太達だったが、空の世界にはのび太達以外にも活動する者がおり…という感じで始まる物語。環境問題を扱ったりと意外とシリアスな内容。大洪水の場面や壊れて話しの通じなくなったドラえもんはどこか怖くて幼い頃に観たらトラウマになりそうな気がしなくもない。序でにいうと他作とのキャラ共有(ホイやキー坊)は話が分かりづらくなるから止めて欲しい…。全体的に物語として面白くないわけではないのだが、途中で飽きてしまったのはそういう暗い部分が多かったからかも(単に寝不足だったからかも知れないが)。何となく原作の漫画を読んでじっくり話を追ってみたくなった。

映画ドラえもん のび太と雲の王国映画ドラえもん のび太と雲の王国

ポニーキャニオン
2011-10-17

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映画ドラえもん 新・のび太の大魔境/八鍬新之介監督

誰も知らない場所を探検したいと思うのび太はドラえもんの人工衛星で未知の場所を探し始める、また空き地で見掛けた白くて賢い犬ペコを飼うことになる、ペコと共に見つけたアフリカにあるヘビースモーカーフォレストの謎の石像を探す冒険旅行に出ることになるのだが…という話。旧作を観たついでに新作も鑑賞。大凡の話はほぼ変わらないが旧作より丁寧に話を作っている印象。その分長くなってしまったのは良いのか悪いのか。子供向け作品は簡潔であるべきだと思う。それ以外はほぼ旧作をなぞる作りなので可もなく不可もなく。ようやくわさびドラにも慣れてきて(気のせいかも知れないが)、そういう意味では観て良かったかも。

映画ドラえもん 新・のび太の大魔境 ~ペコと5人の探検隊~ DVD通常版映画ドラえもん 新・のび太の大魔境 ~ペコと5人の探検隊~

ポニーキャニオン
2014-08-06

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渇き。/中島哲也監督

別れた妻からの連絡で娘の加奈子が失踪したと知らされた元刑事の藤島、自分が壊した家庭を修復する手段かのように藤島は自分だけの手で加奈子を探し出そうとする、しかし加奈子は藤島が思っていたような清純な少女ではなく…という感じの物語。原作を読んだ時点で映像化は不可能そうだと思うような作品。それを中島哲也監督が実写化すると知って、多少の興味は持つも鑑賞に至らず。で、鑑賞。スタイリッシュでスピーディな映像に乗せることで、藤島の苛烈で下品で凄惨な物語が何となく観られるものになっていた。また藤島を役所広司が演じることによって、彼の衝動と怒りが良い意味でも悪い意味でも爆発しているように見えた。この演出と配役は大層上手いと感心した。ただ元々が登場人物や時系列が入り乱れる作品だけに一度で内容を理解すると難しい。またキーパーソンの加奈子について、そもそも加奈子は無双する存在ではあるけれど、映像化するとカリスマ性みたいなものは消えてしまいがちで少し残念(小松菜奈は可愛いけれど)。一部では内容を取り上げて酷評されているようだけれど、実際に観て観ると映像的にも構成的にも面白いといえる作品だった。

渇き。 渇き。

ギャガ
2014-12-19

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アンダードッグ 二人の男/イ・ソンテ監督

仲間達と窃盗や転売を繰り返してその日暮らしをするジニル、売春詐欺に絡んでヒョンソクという男の車を奪い転売したことから、恋人ガヨンが捕らえられ借金返済の為にヒョンソクの店で働くことになる、ガヨンを救い出したいと思うジニルは…という感じの物語。主人公ジニルの行動が一貫して阿呆過ぎて観ながら苛々してしまった。最後の暴走と結末も酷いの極み。韓国の格差貧困問題によって教育を受けられない層の象徴としてジニルが描かれているのかと思ったら、ジニルは叔父から自動車整備の手解きを受けていて、生活できない程の貧困ではないみたい。ということはジニルがクズなだけという話。最後に気づいたが、ジニルなんか観ないでヒョンソクを中心に観れば良かったのだ。マ・ドンソク演じるヒョンソクは強い身体と少し弱い心とそれでも流されない意思を持つ男。彼を主役として観た方が余程心穏やかだったかも知れない。何にせよツラい92分であった。

アンダードッグ 二人の男(初回生産限定) [DVD]アンダードッグ 二人の男

ソニー・ピクチャーズエンタテインメント
2018-04-04

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EXO/クリスティアン・パスクァリエロ監督

EXOと呼ばれる謎の生命体の襲撃により人口の95%が死滅した近未来の地球、殆どの人類は地下へ避難し地上は取り残されたはぐれ者のみが生きていた、地上の監視警備の為に100日間の任務で監視塔に派遣された青年S.U.M.1、当初は順調に任務をこなしていたが何も起きない日々に疑問を感じるようになり…という感じの物語。嗚呼、低予算雰囲気SFであった…。96分と決して長くない時間を長いと感じてしまう閉塞的な作り。閉塞的な状況によって隔絶感や近未来の雰囲気を出しているのだが息苦しくて仕方ない。オチはあれでいいにしても、あそこに至るまでが長過ぎて途中で飽きてしまった。ネズミとの交流や森への探検を短くして60分程度に仕上げたらまぁまぁ観られたかも知れないが、それだとSUM1の疑問に説得力がなくなってしまうのかね。もう一捻りすれば結構面白そうな低予算SF作品になったと思うと少し勿体ない気もしなくもなくもない。

EXO エクソ:地球外侵略者 [DVD]EXO エクソ:地球外侵略者

アメイジングD.C.
2017-06-02

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NO/パブロ・ラライン監督

1988年のチリ、15年間の独裁体制を続けていたピノチェト将軍は国際社会からの非難を受けて政権信任の国民投票を実施する、公平を期す建前として賛成派と反対派それぞれ15分のCMを深夜に27日間流すこととしたがその条件は圧倒的に賛成派に有利であった、そこで反対派は広告マンのレネを使い斬新なCMで対抗しようとするのだが…という感じで始まる物語。過去の暗い事実を述べるよりも未来の希望を見せろ…というレネの手法が成功したのは興味深い。ただ映画として面白かったかは微妙なところ。映画全体の三割にアーカイブを使ったとあるが体感的にはもっと多く感じた。新規撮影分との融合が上手くいったということだろうが、にしても、当時の映像を多く見せられても戸惑ってしまう。淡々とCM映像を流しているだけのようで退屈してしまう。できれば民衆や独裁政権の変化等も描けていたら良かったのに…と思う。何にせよ、テレビ等のメディアは独裁政権を倒せる程の力になる可能性があることを忘れないでおきたい。良くも悪くも使えるものだから。

NO (ノー) [DVD]NO(ノー)

オデッサ・エンタテインメント
2015-04-02

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東京喰種 トーキョーグール/萩原健太郎監督

内気な大学生のカネキは憧れの女性リゼとのデート中にリゼに襲われる、リゼは人間を捕食する喰種と呼ばれる存在だった、怪我を負いリゼから臓器移植を受けたカネキの身体は半喰種に変化する、人肉に対する壮絶な食欲に抗うことができず困惑するカネキの前にトーカという少女が現れ…という感じで始まる物語。アニメ1期は鑑賞済み。こんな話だったけどこんな話だっけ?という感じ。同じ物語を描いているはずなのに注目する点が微妙に違って印象が全く違って見えてしまう。前半はカネキの変化を描く為か(トーカもあったけど)嘔吐する描写と吐瀉物が映る描写等が頻繁にあってとにかく画面が汚い。カネキの絶望と苦悩を、闇雲に叫んだり暴れたりすることで描くのはただただ煩いだけ。あと昂奮を舌で表現するの見苦しい。後半のカネキトーカ対真戸達との戦いはCGがショボいし動きが単調のような気がして面白くない。戦いの結末は見えているし雰囲気だけの画面作りに少々興醒めしてしまった。悪くはないのに悪いというのは一番始末が悪いのかも知れない。

東京喰種 トーキョーグール東京喰種 トーキョーグール

松竹
2017-12-20

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レディ・プレイヤー1/ スティーヴン・スピルバーグ監督

2045年、混沌とした現実世界を厭うように人々はオアシスという名の仮想現実ゲームに没頭していた、オアシスの創造者ハリデーは自分の莫大な遺産をゲームの勝者に与えると宣言していた、スラム街に暮らす若者ウェイドもオアシス内のゲームに参加してハリデーの遺産を得ようと…という感じの物語。映画館で観て良かったと思う作品だった。音も映像も迫力がああるので3D版でも良かったかもとさえ思う。物語的には主人公が3つの課題をクリアしてゲームに勝利するか否かなので単純なんだけれど、途中途中で要らない(と思える)シーンがあって中弛み感を覚えてしまったのは少し残念。でも前半のカーレースや後半の各キャラ入り乱れての戦闘シーン等のVR空間での映像は迫力があって本当に凄い。この映像を観られれば映画としてはまぁOKかな…と思えてしまうのが良いのか悪いのか。これだけ技術が発達してもCGの薄っぺらい感じは拭えないが、VR空間だと断りを入れてあれば意外と素直に受け入れられるものなのだな…と思った。そういう認識の確認ができたのも面白かったかも。

レディ・プレイヤー1レディ・プレイヤー1
アラン・シルヴェストリ

ユニバーサル ミュージック
2018-05-09

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有頂天家族2/吉原正行監督

下鴨神社の糺ノ森に暮らす狸の下鴨一家、赤玉先生と壮絶な争いをした二代目が英国から帰国し不穏な空気が流れる中、将棋大会、五山の送り火、金曜倶楽部、夷川家との争い、偽右衛門就任…等々の出来事が下鴨一家を中心に起きていくのだが…という感じの話。既にシリーズ一作目を忘れつつの一気鑑賞。前半は小さな出来事の連続で、はて…何の話だろうかと思うことがあったのだが、後半に入って弁天×二代目や偽右衛門就任の段に入ってくると面白さが増していった。キャラとしては金閣銀閣の捻くれた性格が可愛いくて好きなのだが、本作では余り出てこなくて残念。でも姿を現した海星が可愛かったので良しとする(決して夷川家贔屓ではない)。有頂天家族は作画も描写も丁寧な上に力が入っていて画面を観ているだけで楽しい。難しいのだろうけどこういうレベルの作品がもっと多く出てくるといいなと思う。

有頂天家族2 Blu-ray BOX 上巻 [Blu-ray]有頂天家族2

DMM pictures
2017-07-28

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人類資金/阪本順治監督

第二次大戦の終戦時に日本軍が隠したとされる10兆円程の秘密資金、M資金と呼ばれるこの話をネタに詐欺を働く真舟は見知らぬ青年にある財団に訪ねるようにと声を掛けられる、謎の集団の襲撃を受けながらも逃げ切った先でMと名乗る男から受けた誘いは現在投資ファンドにあるM資金の奪取に協力しないかというものであったが…という話。M資金というミステリアスな存在を主題としながらも、男達がM資金の周りをただただウロウロするだけの話であった。話の本筋が見えずこの登場人物達は何をしたいのか?と思ってしまった。そもそも世界中の貧困を携帯電話風装置を配布することで解決するというのは全く理解不能。その装置の前に先ず食料と水と安全と教育を用意しろと思うじゃん。その目的設定が甘いから話の内容がどうでもよく感じてしまうのかも知れない。話が詰まらないと思って観ていると、役者の演技すら胡散臭く下手糞に見えてしまうのは負の連鎖。一部では鑑賞した者がM資金詐欺に遭うと言われているようだけれど本当にそんな感じだった。長いのに内容がないというのはツラい。

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2014-05-02

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めぐり逢わせのお弁当/リテーシュ・バトラ監督

主婦のイラは夫宛の弁当をダッバーワーラー(弁当配達人夫)に託すのが日課であった、しかしある日配達先を間違えられそれ以降はサージャンという男性に届けられるようになる、サージャンは違う弁当と気づくも弁当の美味しさに完食し更に短い手紙を添えて返す、そこからイラとサージャンの交流が始まるのだが…という感じで始まる物語。前半はカレーが食べたくなり後半は自分の生活を振り返りたくなる。文通を通したラブロマンスが主ではあるけれど、色々なメッセージが込められた作品のように思う。過渡期であるインドの中にいる女性に焦点を当てた内容で、単なるロマンスで終わらない作りが良い。観客にその後を委ねる形のラストは余り好きではないが、イラの決意は良い方向に進んでくれそう。いや、そうあって欲しいと思う。またイラ(演じたニムラト・カウル美しい!)と上階に住む叔母とのコミカルなやりとりや、サージャンと新人シャイクの微妙な関係性の変化などちょっとしたアクセントも面白かった。

めぐり逢わせのお弁当 Blu-rayめぐり逢わせのお弁当

東宝
2015-03-18

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レゴバットマン ザ・ムービー/クリス・マッケイ監督

ジョーカーが計画したゴッサムシティ発電所爆破攻撃を阻止したバットマン、戦いの中でジョーカーはバットマンから特別視されてないことに落胆する、またバットマン自身も頼る者が誰もいない状況に一抹の不安を感じる、そんな中ゴッサムシティの新市長が誕生し今後はバットマンに頼らない体制にすると宣言するのだが…という感じで始まる物語。レゴ作品ながら意外にもバットマンやジョーカーの内面に踏み込みつつ彼らが大暴れするという真っ当なエンタメ作品であった。究極にデフォルメ化されているようなレゴでもこんなに豊かな表現が出来るのかと感心しきり。ジョーカーの悲しそうな顔やバットマンの虚勢などなど彼らの感情が分かり易く見て取れる。またレゴ特有の愛らしさが各キャラにも現れていて、おっさんキャラであるはずのジョーカーやバットマンさえ可愛らしいと思ってしまった。レゴだから許されるギャグや展開も含めて、全体的によく考えられているし、そのアイデアをしっかり表現出来ていると思える佳作だった。

レゴ(R)バットマン ザ・ムービー [DVD]レゴ バットマン ザ・ムービー

ワーナー・ブラザース・ホームエンターテイメント
2017-12-16

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劇場版ドラえもん のび太と竜の騎士/ 芝山努監督

恐竜が存在するというのび太の主張を一蹴したスネ夫だったが川で巨大な恐竜のような生き物を目撃してしまう、のび太とドラえもんはのび太の零点の答案を隠す為に見つけた地底洞窟にしずかを誘うもジャイアンとスネ夫にも知られてしまい彼らと一緒に地下洞窟に行くことになる、しかしスネ夫はそこでも恐竜の大群を見てしまい…という感じの物語。毎度のことながら諸々のツッコミ所はあるもののまぁまぁ楽しんで観ることができた。誰も知らない秘密の地下世界という夢がある設定はさすが。スネ夫の存在に焦点が当たっているのも珍しくて面白い(捕獲後の放置っぷりはどうかと思うが)。それと優しく紳士的なバンホー達が実は…という設定は、生きる世界によって"常識"も異なるということが表現されていて、価値観の違いについて考えるのには良いのかも知れない。

劇場版ドラえもん のび太と竜の騎士 [DVD]劇場版ドラえもん のび太と竜の騎士
藤子・F・不二雄

ポニーキャニオン
2002-03-20

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シキ

Author:シキ
偏差値的評価
[7]以上は面白い
[6]は観るべき所がある
[5]は可もあり不可もあり
[4]以下は詰まらない

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