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映像鑑賞の備忘録

スリー・ビルボード/マーティン・マクドナー監督

アメリカ中西部ミズーリ州、十代の娘アンジェラを何者かにレイプされ焼き殺された母ミルドレッド、彼女は警察の捜査が一向に進展しないことに疑問を感じ打開策として看板広告を出すことにする、広告を掲げたことで警察や町民たちは動き出すがそれはミルドレッドの思惑と違った方向へ…という感じで始まる物語。誰もが持つであろう人の多面性を見事に描いた作品。強い人間は強いばかりでなく弱い人間は弱いばかりでない。当たり前のことだけど、人を見るときはつい一面だけを見てしまいがち。そういう人間の揺れを物語化・映像化するのは難しいだろうけれど、それを淡々と難なく映し出しているのが本作の凄いところ。役者についても、ミルドレッドのフランシス・マクドーマンドの力強い存在感、ディクソン巡査のサム・ロックウェルの危うさ…等々、流石と思える部分が随所にあって見応えがあった。アカデミー賞でどの賞を穫るかは分からないけれど、どの賞を穫ったとしても納得できる作品。

スリー・ビルボードスリー・ビルボード
カーター・バーウェル

Rambling RECORDS
2018-01-23


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